内分泌かく乱

「内分泌」という用語は特定の対象ではなく、体内の生体作用に関連したホルモンすべてを指しています。ホルモンは通常の生殖、成長、発達を調節するという重要な作用があるので、これらの生体作用に対する化学物質の適切な安全域を証明するために、必要な動物実験を行っています。親とその子供を2世代にわたって評価する、特別の生殖発達毒性試験もあります。病理学者はこれらの試験で生殖器官を、また毒性学者はこれらの動物における成長機能と生殖機能に対する影響を、調査・評価します。実際に研究機関には、生殖発達作用の研究を専門に行う毒性学者がいます。機能異常の兆候が見られた場合、さらに細かく幅広い試験を行います。

内分泌に悪影響を与える天然および合成化学物質は、暴露量が高いと生殖と成長に影響を及ぼします。例えば、スイートクローバーは天然の内分泌かく乱物質の活性を高める要素を持っているので、スイートクローバーが生えている地域に放牧されているヒツジは生殖器官に悪影響を及ぼす危険性があることが知られています。

クロルピリホスは、内分泌機能影響を始め様々な生物学的影響に関して研究されてきました。受精から出産、成年を経て老年まで、(ヒトへの暴露の数千倍という)非常に高い濃度のクロルピリホスに暴露された実験動物には、内分泌への影響は全く認められていません。世界各国の毒性学者がこれらのクロルピリホス研究を評価した結果、内分泌への影響は問題はないと判断されました。