EU加盟国(欧州連合)で、クロルピリホスの再登録進む

2005年10月26日 - インディアナ州インディアナポリス

2005年10月21日付け発行のEU官報によると、クロルピリホスは、EU認定化合物リスト(91/414/EECの付属文書 I )に正式に記載されました。これに先立ちEU食品・動物衛生常任委員会が、6月3日付けにて、クロルピリホスの安全性評価の結果を発表し、8月30日に Europa Web サイトに公開しています。その結果今回の「アネックスⅠ」は、これに一致する内容となっています。(クロルピリホスメチルについても同時に認定されています。) 

EUでは、1992年に発布の法令に基づき、植物防疫剤の有効成分について安全性再評価を実施してきました。クロルピリホス製品は、「ダーズバン™」などの商品名で現在もEU諸国で広く使用されておりますが、各加盟国がクロルピリホス製品の登録を将来に渡り維持するために、EU認定化合物リストに記載されました。正式にリストされたことにより、加盟各国はそれぞれの国の登録制度に準じて、クロルピリホス製品を再登録することが可能になります。

この決定を受け、ダウ・アグロサイエンスのアントニオ・ガリンデス副社長は、「EUを代表する科学者や政府専門機関が、厳格かつ正確に徹底的な検討を経て出された結論だけに、安心してこれからも製品を使用していただけます。」とコメントしています。

世界でのクロルピリホス殺虫剤の現状

欧州での再評価に先立ち、1999年にはWHO/FAO(世界保健機関/国連食糧農業機関)がクロルピリホスの全用途に関し肯定的な判断を下しています。また、2001年にはアメリカでEPA(環境保護局)がクロルピリホスの農業分野での継続的使用を認め、再登録を許可しています。

現在、クロルピリホスは100ヵ国以上で使用されており、世界的にも最も広く使用されている殺虫剤のひとつです。開発以来30年以上にも渡りダウ・アグロサイエンスをはじめとする製造メーカーは、その安全性については最先端の技術と評価基準を用いて研究を積み重ねてきました。化合物とその使用内容、人の健康、環境への影響について研究報告数は3,600件を超え、殺虫剤としてこれだけの研究報告がある例は他にみられません。これらの研究報告は全てデータベース化され世界中のクロルピリホス製品の登録を支えています。

クロルピリホスは、殺虫スペクトラムが広く、経済コスト面においてもメリットがあり、農家や農業技術指導者からも、なくてはならない薬剤のひとつと評価されています。また開発途上国においては、有機塩素系殺虫剤や毒性の高い殺虫剤の代替剤としての役割を担っています。

ダウ・アグロサイエンスとは

ダウ・アグロサイエンスLLCは、ダウ・ケミカル・カンパニーが100%出資する農業科学製品の製造開発メーカーで、インディアナポリス市(米国、インディアナ州)に本社機能を置いています。企業使命を、「膨張する世界人口のなか、世界の食糧供給を量と質ともに改善するとともに、人の健康と生活に貢献すること」と定め、農業化学品を始めペストマネージメント分野、バイオテクノロジーの技術でも最先端の技術を提供しています。世界50ヵ国以上に従業員約5,500人を配し、売上総額はUS$34億に上ります。

詳細についてはウェブサイトをご覧ください。