主な用途と生物学

クロルピリホスは広範囲の昆虫や節足動物に対して殺虫力があります。下記に示す代表的な害虫に対する接触毒性が確認されています。

  • 直翅目
  • 双翅目
  • 同翅目
  • チョウ目
  • 甲虫類
  • 膜翅目
  • 半翅目
apple tree

さらにクロルピリホスは直翅目、双翅目、チョウ目害虫に対して接触活性もしくは食毒活性があります。又、水生昆虫や甲殻類害虫にクロルピリホスを暴露させることは、害虫駆除の手段として有効です。蒸散の作用による毒性は、双翅目、同翅目、等翅目に対して効果が証明されています。クロルピリホスの土壌処理による昆虫に対する活性も証明されています。

クロルピリホス製品

クロルピリホスとクロルピリホスメチルは、太平洋地域の害虫駆除用に多様な製剤に製品化されて販売されています。最も一般的に使われている製剤には、乳剤(EC)、粒剤(GR)、水和剤(WP)、顆粒水和剤(DF)があります。各製剤とも、対象害虫に対して製品の安定性と可用性を最大限に引き出しながら、ヒトへの暴露を最小限に留めるように処方されています。各種の製剤は特定の使用場面に合わせて製剤化されています。

クロルピリホス製品は幅広い用途があり、太平洋地域では広い範囲の害虫駆除に用いられています(下記参照)。タイではコメにつくハマキムシ駆除に、オーストラリアではワタの害虫タバコガの駆除にクロルピリホスを含む製品が使用されています。食物や植物繊維の生産を脅かす昆虫や節足動物と戦うためだけでなく、人の健康を守るために用いられてきました。

太平洋地域におけるクロルピリホスの主要な登録内容

国名 作物・使用
オーストラリア 綿、果樹、ぶどう、サトウキビ、かんきつ類、パイナップル、畑作物
バングラデッシュ 米、蚊
中国 米、綿、野菜
インド

大麦、綿、マスタード、ラッカセイ、米、サトウキビ、茶、マメ、キャベツ、カリフラワー、かんきつ類、ナス、マングビーン(緑マメ)、タマネギ、タバコ

インドネシア サトウキビ、アブラナ科野菜、キャベツ、ニンジン、チリ、ココア、ココナツ、トウモロコシ、マングビーン、油やし、タマネギ、ラッカセイ、コショウ、ダイズ、タバコ、トマト、ベニヤ板、ラタン材
日本 芝、スモモ、リンゴ、モモ、茶、かんきつ類、タマネギ、ダイズ、ジャガイモ、甜菜
韓国 米、タバコ、リンゴ、キャベツ、ハクサイ、かんきつ類、モモ、ナシ
マレーシア 油やし、ゴムの木、ココナツ、トウガラシ、ココア、マメ科植物、コショウ、米
ニュージーランド 畑作物
パキスタン リンゴ、トウモロコシ、綿、サトウキビ、野菜、米
フィリピン バナナ、トウモロコシ、米、マメ、マンゴ、ジャガイモ、かんきつ類、ココア、コーヒー
タイ トウモロコシ、サトウキビ、綿、ドリアン、油やし、ラッカセイ、ココナツ、ジャガイモ、米、ダイズ、タバコ、野菜
台湾 トマト、かんきつ類、グアバ、ラッカセイ、野菜
ベトナム 米、トマト、キャベツ、ラッカセイ、マスタード、ダイズ、ゴムの木