2012年2月15日
ダウ・アグロサイエンス日本事業部門 広報室

「Enlist™」(エンリスト)雑草防除システム、除草剤の飛散量を3倍減少

ダウ・アグロサイエンス(本社:米国インディアナ州)は、米国雑草学会(WSSA)の全国大会で、同社が開発中の「Enlist™」(エンリスト)雑草防除システムが、既存技術に比べて除草剤の物理的な飛散量を最大3倍まで減らすと発表しました。WSSAの全国大会は、2012年2月6日~9日、米国ハワイ州ワイコロアで開催されました。なお、「Enlist™」雑草防除システムは、まだ規制当局の認可を受けていません。

「Colex-D™」テクノロジーによって飛散と揮発性が大幅に低下

ダウ・アグロサイエンスの研究によると、新技術の「Colex-D™」(コーレックス)テクノロジーを使用した「Enlist™」雑草防除システムを利用すると、除草剤の物理的な飛散量を最大3倍まで減らすことが可能になります。「Colex-D™」テクノロジーは、新規の2,4-Dコリンと最新の製剤科学および独自開発の製造プロセスで構成されています。作物の生産過程を管理する上で、除草剤の飛散量の削減は農家にとって重要な課題となっています。

今回発表された研究では、「Colex-D™」テクノロジーが、蒸気損失としても知られる製品の揮発損失の減少においても大幅な進展を見せたことが明らかにされました。2,4-Dコリンの実地試験では、蒸気損失が0.5パーセント未満にまで減少し、従来の2,4-Dにおける損失に比べ50から1000パーセントを超す減少となりました。研究データは、新製品について標的以外の除草剤の動きを評価し、測定精度を精緻化するためにダウ・アグロサイエンスが使用する先進的な研究手法についても採り上げています。

「Enlist™」雑草防除システムには強力な形質耐性も

全国大会では、「Enlist™」形質の作物耐性を示す情報も発表されました。例えば、2010年と2011年に「Enlist™」トウモロコシを試験したところ、「Enlist™」除草剤を予定使用率の2倍の量で数回散布した後も、強力な耐性が継続して示されました。加えて、「Enlist™」形質を含まないトウモロコシに比べても、収穫量は減少しませんでした。

ダウ・アグロサイエンスは総合的な管理プログラムを実施

さらに、「Enlist™」雑草防除システムの管理に向けた新しい総合的なアプローチについても発表されました。農家向けの管理用に設計されたこのプログラムは、責任ある技術利用や最適な利用法などを中心に据えています。例えば、Colex-Dテクノロジーのパッケージでは、超低揮発性、飛散の抑制、低臭、取り扱いの容易さなど、農家にとって新たなメリットが提供されます。進歩的な考えや知識に裏打ちされた教育および研修への取り組みも、管理プログラムに含まれています。

「農業関係者と横断的に話し合うことで、『Enlist™』雑草防除システムの利用に当たって業界最高水準の管理プログラムが具体化します。ダウ・アグロサイエンスは新しい技術の責任ある使用の促進と同時に、農家にとって長期的な経営の維持と改善をもたらす開発に取り組んでいます」と、ダウ・アグロサイエンス本社「Enlist™」事業本部長のジョー・バーティンが述べています。

 

ダウ・アグロサイエンスについて

ダウ・アグロサイエンス(本社:米国)は、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの100パーセント子会社。2011年売上高は57億ドル。農薬および種子などのバイオテクノロジー分野において世界トップクラスの開発メーカーです。日本では、ダウ・ケミカル日本の一事業部門として事業を展開しています。

ダウ・アグロサイエンス広報 紀本(電話:03 5460 2201  メール:kkimoto@dow.com